第36回日本死の臨床研究会年次大会(京都)

今年の日本死の臨床研究会年次大会は11月3、4日と秋の京都で開催されました。
京都と言えば、私は中学生の修学旅行の場所です。大会の前日と、大会終了後に
いくつかの場所を訪れ、とても懐かしく感じました。やはり京都はいいですね。
もう少し紅葉が進んでいればもっと良かったのにと思うのは贅沢ですね。

研究会では、当院から事例検討の発表をしてきました。ある精神病をもったがん患者
さんとの関わりから悩んだこと、うまくいったことなどを会場に来てくれた参加者と
共に意見を出し合い、振り返ることが出来てとてもいい発表になりました。
発表は当院ホスピスに勤める看護師で、私とホスピス看護師長は共同演者ということで
フロアで待機する形でした。

それ以外にも興味ある内容のものばかりで、時間がいくらあっても足りませんでした。

2日目の昼に上映した「いのちがいちばん輝く日」は、先日見学に行ったヴォーリズ記念病院
ホスピスでの40日間の出来事をまとめたドキュメンタリー映画で、まさにホスピス病棟で
なされていることがそのまま映像となっていました。
通常の映画のように、一つ一つのカットをリハーサルして、本番をやってというのではなく、
ホスピス病棟での日常をそのまま映像に残したものでした。
徐々に体が弱っていく患者さんをそのまま写し、亡くなる患者さんとその家族をまったく
編集なしでそのまま映像化した素晴らしい映画でした。
私たちがホスピスで行っていることが、そのまま映画の中にあると感じました。

この映画は来年札幌で上映されるようです。その時には、みなさんにお伝えします。

十分に満たされて秋の京都を後にし、札幌に帰ってきました。


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