先週の土曜日、当院のホスピス病棟の遺族会である「ひだまりの会」が開催されました。ホスピス病棟が
出来て今年で10年になるのですが、3年目からご遺族に案内を出して遺族会を開催するようになりました。
今年で8回目になります。
目的は、御遺族のグリーフケア(悲嘆のケア)です。ホスピスで愛する人を亡くした後、残された家族
はやはり日常の生活を送っていかなければなりません。ホスピスケアは、不治の病を抱えた患者さんと
御家族に残された時間を大切にするケアを提供していますが、患者さんが亡くなった後の遺族のケアも
ホスピスケアの一つと言われています。諸外国では、この遺族のケア(グリーフケア)が、ホスピスの
仕事として認識され、ボランティアの人たちも交えながら広く行われているようです。
毎年、このひだまりの会が少しでも良くなるようにと病棟のスタッフ達と改善点を見つけながら、やって
来ました。今年の試みとして、いつも年1回の開催を今年は2回分けてやってみることとしました。
今までは、ホスピス病棟で亡くなられた患者さんを過去3年間に渡って案内を出して、年1回のペースで
遺族会を開催してきました。反省点の一つに、たくさんのご遺族が来ていただけて良かったけれど、
もう少しいろいろなご遺族の話を聞きたかったということでした。
そうするためには、来ていただくご遺族の数を少し減らす必要があるということになり、今年の遺族会は
対象者を半分にし(1年半ずつ区切り)、開催を1回から2回に増やしてみることとなりました。
実は、9月7日に1回目の遺族会を開催し、先週の土曜日は2回目の開催だったのです。
今年は、1回目の参加者は予想外に少なく、2回目の参加者は予想以上に多かったです。それでも、どちら
も御遺族のいろいろな話を聞くことができ、とてもいい会になりました。いつも、反省会でスタッフで
話しているのですが、この遺族会はスタッフの癒やしにもなっているのです。
参加していただいた方、本当にありがとうございました。