みなさん、こんばんは。いよいよ明日は冬至です。一年で一番日が短い一日です。冬になり毎朝徒歩通勤に切り替えていますが、
今の時期は家を出て河川敷を歩く7時過ぎにようやく朝陽が出てきます。冬至が過ぎれば徐々に朝陽が登る時間が早くなりますが、本格的な冬の寒さはこれからが本番です。今週に入ってからは札幌も連日最高気温が氷点下の真冬日を連日記録しております。外は本当に寒いです。
さて、今日は標題のことに関してお伝えしようと思います。
毎年色々な患者さんと関わりますが、職種によっては患者さん・ご家族に対して関わり方がまったく違いますし、また患者さんやご家族もその職種に対しての態度・求めるものがあると思います。具体的には私のような医師に対しては、やはり医学的な解決策を求めてやって来ますし、看護師さんには看護師に期待するものが患者さんにあると思います。
今回約15年前から当院にかかりつけの患者さんで、長らく内科疾患で通院していた中で年齢を重ねる上で色々な心配ごとが増えていき、また身体不調も出始めて苦痛になったため当院に何度も受診するようになっていった患者さんがいました。各職種ができることをそれぞれ頑張ったのですが、解決するまでには至らず最後は亡くなってしまいました。ホスピス病棟では亡くなった患者に対して自分たちのケアを振り返るデスカンファレンスというものがあるのですが、今回この長らく当院に通院していた患者さんのことを一度病院内のスタッフで振り返りたいと思い、多職種カンファレンスを実施しました。言い出しっぺはこの私、院長からでした。
カンファレンスは私だけでなく、もともとの内科疾患の主治医、経過中に何度も関わった当院の医師、もちろん外来の看護師達、入院中の看護師、臨床心理士や薬剤師、ソーシャルワーカー、病院以外でもプライベートに関わったスタッフ、患者さんに直接ケアしたスタッフなど30名以上の人が冬至前の夕方に病院の講堂に集まりました。
カンファレンスでは私から患者さんの当院における15年の経過を振り返り、それぞれの関わった立場から振り返ってもらいました。普段コミュニケーション
は十分取っていますが、このように一人の患者さんを振り返ってみるとその時に分からなかったこと、今ならこうしたのかも、等々色々な意見・発見がありました。
個人的なことなので詳しくはここで触れることは出来ませんが、当院の役割や自分の中での患者さんへの関わり方に対する反省などカンファレンスをやって良かったと思いました。
これからの患者さんに少しでも繋がればいいなと思ったカンファレンスでした。