アルフォンス・デーケン先生逝去

みなさん、こんにちは。悲しいお知らせが入ってきました。敬愛するアルフォンス・デーケン先生が9月6日に
亡くなられたそうです。昨日の朝の朝刊の訃報で知りました。社会面に「A・デーケンさん死去」の文字を見つけ
ショックでした。

デーケン先生と言えばユーモア。何度も同じ話をするのですが、やっぱり笑ってしまう。「にもかかわらず笑う」
のがユーモアだと常に言われ、自分が辛いときにも「にもかかわらず笑う」ということを心の中でいつも唱えていました。
私はミーハーなので、つい著者にサインをもらう癖があります。2008年11月に北海道大学のどこかでデーケン先生が講演されたときに著書の一つである「よく生き よく笑い よき死と出会う」という本にサインを頂きました。その後、いろんな講演会があるたびに参加し、いつも笑っていました。
中でも思い出に残るのは2011年9月のカナダホスピス視察研修ツアーです。(詳細は過去のブログや広報ふれあいの平成24年1月~6月に報告しています)
カナダのトロントとバンクーバーの施設をたくさん見学してきました。見学だけでなく、移動中のバスの中でもデーケン先生のミニレクチャーがあり、また一緒に夕食にも出掛けたりすることができ、今思えば本当に素晴らしい時間を過ごしたことと思います。
その後は色々な場所で再会し、いつもハグしてもらいました。そしていつも私の新しい子供が出来ましたと自分の著作を見せてくれて、ほんの宣伝を忘れないことも印象的でした。

数年前から体調を崩し、講演活動を一切中止したことは知っていました。2016年10月に札幌の開催された日本死の臨床研究会にもいらっしゃらなかったので、もう会う機会はないとは思っていました。

それでもデーケン先生から習ったことは忘れません。日本にホスピスを広めた功労者の一人でもあり、また死生学を広め死の準備教育が大切なことを常に説いていました。一人の教え子(勝手に思っていますが)として、自分のできることを続けていきたいと思います。

デーケン先生のご冥福を祈ります。

(2011年9月のカナダ研修ツアーの時にリラックスしているデーケン先生)


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