みなさん、こんにちは。さっぽろ雪まつりも終わり、冬も峠を越したかなとは思っていますが、ちまた
ではインフルエンザが猛威を振るい、当院にも押し寄せて来ています。院長としては、外来がたくさん
来るのは嬉しいのですが、インフルエンザに職員がかかったり、病棟の患者さんにかかったりすると大変
なので、気持ちが落ち着きませんね。早く終息してほしいです。
さて、今日のブログは表題のことです。
最近、マインドフルネスとか、ヨガとかの瞑想が流行していますよね。私もそういう事は何となく聞いては
いたのですが、特に積極的に体験すること無く過ごしていました。しかし、昨年夏休みに高野山に行った
ことが瞑想に出会うきっかけとなりました。
以前から、高野山には是非行ってみたいと思っていました。歴史の勉強の中でも平安時代の空海→真言宗・
高野山金剛峯寺、最澄→天台宗・比叡山延暦寺はテストに出る必須暗記問題でしたよね。
過去に関西地方に出張したときに、高野山のポスターを見てはいつか行ってみたいとずっと思っていたの
でした。
そして昨年の夏休みに思い切って高野山に行こうと思いつき、念願の高野山に行くことが決まったのですが、
せっかくだから高野山で何かを体験してきたいと思って、金剛峯寺のホームページを色々とみていると
体験するというページに『阿字観(あじかん)』というものがありました。阿字観ってなに?というのが
最初の印象でしたが、そこには真言宗の瞑想法と書いてあるではありませんか。写経を体験するよりもここは
是非この阿字観を体験したいと思い、高野山に出かけたのでした。
そこで体験したことは、なかなか言葉では表現をしにくいのですが、不思議な1時間の阿字観体験でした。
凝り固まった体から少し肩の力が抜けた感じがしました。それまで、ずっと体が緊張状態で体調が優れなかった
のですが、ようやくちょっとリラックスできたような感じがしたのでした。それは高野山という聖地に行った
ことも関係したかもしれません。それでも、この真言宗の瞑想法である阿字観というものに凄く興味が出ました。
夏休みが終わってからも、札幌のどこかでこの阿字観を体験出来ないかなと、色々とインターネットで検索
すると、今度は平和山明王寺という西区にあるお寺でやっているではありませんか。ここは月1回の頻度での
阿字観実修会だったため、一度参加することが出来たのですが、その後は都合が合わなくて行けなくなって
しまいました。
そんなことを思いながら、月日が流れたある日、朝礼の中で夏休みに阿字観というものに出会ったことを
みんなの前でお話させてもらいました。そのすぐ後に傾聴ボランティアで当院に来るようになった宝珠寺の
お坊さんである米本智昭さんが、なんと阿字観を実践できることがわかったのです!これは、是非阿字観を
やってもらいたいと思い、ようやく実現したのが昨日(2月14日)でした。
実際には2週間ほど前に急遽決めたので、参加者は少ないだろうと思っていたのですが、当院のボランティア
グループの「せら」の方達にも声を掛けたところ、予想以上にたくさんの方が参加してくれました。
(職員含めて約30名ぐらいでした。)
夕方17時30分から約1時間。阿字観の中でも呼吸法が中心の阿息観でしたが、とっても良かったです。これが
私がやりたかったことでした。やはり私にはしっくりくる瞑想法でした。
参加できなかった職員もまだいますし、また私もやりたいので、次回また企画する予定です。
以上、阿字観体験会の報告でした。