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2017年2月6日

「あなたはがんです」と診断を受けたら

病院のFBにもUPしたのですが、ちゃんとまとめておきたくなりました。
1月27日(金) 豊洲市場前に建つ マギーズ東京に行って来ました。

マギーズ東京という所、一言で説明すると、がんに関するあらゆる相談窓口です。

自分や家族ががんと診断を受けた時、誰しも頭が真っ白になり、治療法のこと、仕事のこと、家族のことなど様々な心配不安が沸き起こってきます。病気のことは医師や看護師に訊くことはできても、お金のことや家族のことなどは相談しにくいものだと思います。
看護師の私だって、そのときどんな反応をするか自分では予測がつきません。病気の知識があっても自分事となるときっと迷い悩むだろうと思うし、お金のことなどは、相談する相手をだれにしようか悩むだろうと思います。

家に帰って一人になった時に、様々な感情と共に疑問や不安が思い浮かぶ。その時に気軽に相談できる場所がないという発想で、マギーズは出来ました。

詳しくはhttp://maggiestokyo.org/

相談するのは患者本人でも家族でも友人でもいい。

相談を聴いてくれるのはがんの専門看護師や臨床心理士などの専門家。予約はないので待つこともあるけれど、待ち人同士がお互いの話をして、偶然同じ病気や似た体験をしたことから急速に親しくなることもあるそうです。正しい情報を取り入れるというだけではなく、気持ちを聞きあい心を穏やかにし、問題を整理して自分らしい意思決定を支援してくれる場所、そんな場所なのです。

相談するのは患者さんだけではなく、ご家族や友人ということもあり、その立場や病状の度合いは問いません。
いちばん身近な家族だからこそ、逆に言いにくい、話し合えないということもあります。直接治療に当たる医療者にはセカンドオピニオンを切り出しにくい、ということもあるでしょう。こんな時は、距離の遠い第三者が良い、という場合があります。

マグカップにたっぷりのお茶とお菓子をふるまわれて、テラスのベンチや室内のゆったりしたソファに座れば、くつろいだ気分でお話ができそうです。

建物は大きなガラス窓と木のぬくもりを感じる作りで、自然の光がたっぷり入って温かです。奥に広めのキッチンがあり、何か身体に良いものも作れそう。広めのベンチは小さな子供の遊び場にしたり、少し横になって休みたい方のベッドにもなります。

どの場所も、ちょっとした優しさが感じられます。そしてなんと相談は無料なのです。

夢を叶えるには・・・呟くんですよ(^_^)

創設者の秋山正子先生は全国に「暮らしの保健室」を作られて、地域の方々に健康に関する情報提供や相談業務を広めて来られました。
東京だけじゃなくて、全国にマギーズ・センターがあったらいいですよね。
本当は私たち医療者が日常的に相談業務にもっと時間をさければいいのだけど、もっと敷居が低くて、「こんなこと相談してもいいですか?」という言葉に「大丈夫!なんでも言ってみてください」と言える場所があればいいなあと思います。

マギーズを設立するのにも色々な困難があったのではないかと思いますが、「やろうと思ったら、黙ってたらダメ。呟くんですよ。」と茶目っ気たっぷりにおっしゃいました。想いをつぶやくことで誰かが応援してくれる、そして夢の実現に繋がると、私は受け取りました。

そして頭の中に新病院と共に、いろんなアイデアのタネがフワッと浮かびました。

がんの相談だけでなく、介護や認知症のご家族の相談、合間にマッサージやリフレクソロジーを受けられて、独り暮らしの高齢者の食堂を作って、ちょっとしたコミュニティになって、たまに音楽やアートのワークショップ・・・いつもの妄想ワールド・・(^_^)

帰りがけにもう一度、先生から「呟くんですよ。」とささやかれました。
これはもう、神の啓示に近いんじゃないかと思いますがどうでしょう?

今日もこのブログに来ていただきありがとうございます????
やっぱり世のため人のため、愛ある活動はそれだけで応援したくなるものですね。