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看護部からのお知らせ

日本死の臨床研究会in秋田に行ってきました

このところインプットするものが多くて、速やかにアウトプットしないとどんどん忘れていく工藤(^^ゞです。

10月7~8日、秋田で行われた「第41回日本死の臨床研究会」に行ってまいりました。
昨年は当院が事務局をした会なので、今年は参加者としてたっぷり浸かってこようと思っていました。
秋田空港から市内に向かうバスの運転手さんが、「今日はね2500人のお客さんが来るんですよ。すごいんですよ」ととてもうれしそうに話していたのが印象的。

この人たちは発表者。頑張ったね!

 

会場は3つの建物、7つの会場に分かれるので、どの会合に向かうかはあらかじめ考えてから行きました。
初日は「マギーズ東京」の秋山正子先生の出るシンポジウムに向かったところ、エレベータに秋山先生が乗り込んでいらしてなんと二人っきりに!光栄です!とお声をかけて、次の階でそのお背中を見送りました。I’m happy!

真ん中の人も発表者。おつかれさま~

 

午後からは秋田市内の病院で、ボランティア・コーディネーターを20年も続けておられる方の講演を聞きました。
御年70代後半かと思いますが、常勤として毎日出勤されて、連日80名の活動を運営されているそうです。すご~い!

痛みや症状緩和、ADLとセルフケアの改善までは医療者の関わりが重要だけれども、そのあとの日常そのものの改善や、社会生活の取り入れはボランティアとご家族の役割が大事だと説明されました。これはマズローのニーズ論にも似て、なるほどと思いました。ホスピスで行われる行事やアクティビティは非常に数が多く、「何がその方の希望かわからないので、多岐にわたって準備している」そうです。
座右の銘は「人生とは他者の生に貢献することの中に本質を持つ(アドラー)」とおっしゃり「地位や名誉やお金ではなく、相手に求められていることを一心に行うことで、真に自分を育み他者に貢献することになるんだ」という言葉に、膝を打つ心持ちになりました。

ババヘラアイスと言います。

 

20年もの間、ボランティア・コーディネーターを続けていられるのは、「活動が楽しく、生きがいを感じる」からであり、努力の成果を相手に求めるのではなく、自分を育むためだとおっしゃいます。
その言葉は以前当院でフルート演奏のボランティアをされているKさんが、
「ボランティアを7年続けて思うのは、ボランティアは他者からの賞賛をじぶんのご褒美にしてはだめなのよ。他者からの賞賛をヨロコビにしていたら、賞賛がないと続かないの。形の見えないご褒美を自分でみつけられることが必要なの。自分にしか見つけられないご褒美がここにはあるんだよね。だから7年も続いている。」とおっしゃった言葉とぴったり符合して、ますます膝を叩きたくなったのです。

その夜の懇親会で、もちろん講師の方にご挨拶させていただきました。
そして当院のお話をさせていただいて、ずいぶん勇気づけていただきました。
よおし、まだまだやることあるぞ~と思った夜でした。

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