東日本大震災の医療支援

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援助とは、「魚をあたえることではなく、魚の取り方を教えることである。」
これは、私たちが所属する徳洲会グループの理事長徳田虎雄がよく話すことです。
困っている人を助けることは、私たちがすることではあるが、助けることでどうしても
甘えが生じてしまう。
よく日本の海外援助は物質的な援助に終始してしまい、何か高価なものを現地に持って
行っても、それを扱う人が現地から引き上げてしまえば、それは唯の箱になってしまうと
言われています。例えば日本では当たり前のように使っているCTスキャンという機械
を、発展途上国に持って行っても、それを使いこなす人や維持をできる人がいなければ、
結局故障したらそのままになっていくということです。
だから、援助というのは、その現地の人が独り立ちをしていくことを見守っていくという
ことになるのです。

今回、徳洲会グループの災害医療支援(TMAT)の活動が5月2日を持って終了するという
ことになったようです。災害地の人々は医療過疎の地域に住んでいたのですが、ある意味
震災のお陰で、医療チームが支援に入り震災前より充実した医療を受けることができる
ようになっていたのです。TMATのチームもできるだけ援助を続けたいと思っていた
ようですが、このまま災害地での援助を続けることは自立を妨げることになる判断しました。
つまり最初に言った、「魚を与えられ続けると、あたかもそれが永遠に続くように思って
しまっていた」ということです。災害地では、それぞれが少しずつ自力で立ち上がっていく
目処が立ったところで、TMATの活動を終了することになりました。

まだまだ復興には時間がかかると思います。これからは違った形での支援が必要になり、
私たちもできる限りのことをやっていきたいと思います。

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