東京も暑かったですが、札幌も暑いです

週末は徳洲会グループの会議があり、東京出張でした。台風12号が本州に接近しているので、もしかしたら
千歳空港から羽田空港への飛行機が飛ばないのではないかと、ちょっと期待しながら先週の土曜日を迎えましたが
まったく影響なし。朝1番の飛行機は順調に飛び、羽田空港へは予定通り着陸。若干飛行機が揺れたような気も
しますが、時間通り到着。雨の予報ではありましたが、まだ羽田空港には本格的な雨もなく、また連日の猛暑が
嘘のような気温で札幌と大した気温差を感じませんでした。リムジンバスに乗って、いつもの会議のある千葉の
会場へ。ちょうどついた頃に雨が降り始め、ラッキーと思いました。
土曜日の午後から翌日の日曜日昼まで会議。(もちろん、夜はホテルでゆっくり眠りましたが)いつも大変とは
思うのですが、他の病院が頑張っているのを見て、僕も頑張ろうと思ったり、意外な人の講演が聴けたりと出張に行って良かったと思うこともあるのです。

今回は、認定NPO法人ささえあい医療人権センターCOML(コムル)の山口育子さん(理事長)の講演会があり
ました。
実は、このCOMLの前理事長・辻本好子さん(故人)の講演を私は大学1年生の授業の時に聴いたことがありま
した。1年時の社会学の教授が辻本好子さんをわざわざ読んでくださり、話を聞いたのでした。そのときはまだ
医者になる前の卵状態。でも、そのときに聞いた「医者と患者の間には目に見えない深い谷があるんです。それを
埋めるためにも医者および患者が歩み寄ることが必要だ。」と話されたことが印象的でした。今回は、COMLが
発足して20数年が経過し、その中で色々なことが起こったことを短時間でまとめてお話してくれました。発足した
1990年の頃はまだ病名の告知がほとんどなされていない時代。患者が何も質問が出来ないという状態からは、
インフォームドコンセントという言葉が一人歩きし、『詳しい専門的な説明を長時間かけて実施する』になって
しまったという現状を話されていました。今の若い先生は、本当に時間をかけて丁寧に説明をしてくれるよう
ですが、本当に患者が理解しているかと言ったら、かなり疑問があるようです。理解ができないことにも患者側
にも問題があることを山口育子さんはお話していました。以前は、情報がないために何も分からなかったですが、
現在のようなインターネットで容易に情報が手に入ると場合によっては医者より情報過多で分かったつもりに
なって、逆に分からなくなることもあるようです。医者側もしゃべりすぎなのかもしれませんが、患者も問題が
あるとお話していました。やはり口頭ですべてのことを理解することは難しいので、患者にメモを取るように
勧めたらいいとアドバイスすること。また何が理解できていないかを確認することと言っていました。会場に
いた皆さんが真剣に耳を傾け、明日からの仕事に繋がるいい講演でした。

連日暑い日が続いています。しっかり食べて、しっかり寝て暑い夏を乗り切りましょう。


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