日: 2012年12月2日

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    死別を体験した人が、一番聞きたくなかった言葉

    先日、尊敬するアルフォンス・デーケン先生の講演会が恵庭市民会館でありました。
    道央地区在宅緩和ケア・ネットワーク主催の講演会でした。恵庭地区で在宅緩和ケアを
    頑張っている緩和ケアクリニック恵庭の柴田岳三先生が代表をやっています。
    柴田先生のクリニックとは当院は連携しており、患者さんで困ったことがあれば受け入れを
    しています。

    さて、講演の内容はいつものように多岐にわたりましたが、本人執筆の最新刊『心を癒す言葉の花束』
    (集英社新書)から引用されたものもいくつかありました。

    その中で死別を体験した人が、一番聞きたくなかった言葉というのが9つあるとのことでしたが、
    紹介しますと、
    1.「がんばろう」「がんばってください」
    2.「泣いてはダメです」
    3.「早く元気になってください」
    4.「私にはあなたの苦しみがわかります」
    5.「あなただけではない。まだいい方です」
    6.「もう立ち直れた?」
    7.「時が癒すから大丈夫」
    8.「先祖のたたりです」「天罰です」
    9.「苦しまなくて良かったですね」「楽になってよかったですね」
    だそうです。詳しくは本を読んでいただいたらいいのですが、いつも診療に関わっている
    私たちにとっても気をつける言葉だなあと思いました。
    ご家族を亡くし悲嘆にいる方たちは、やはり時間をかけて回復してくるのは、ホスピス病棟の遺族会を
    やっていて感じていましたが、その真っ只中にいるかたに「時が癒すから大丈夫ですよ」というのは
    禁句なのですね。気をつけようと思いました。

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