日: 2010年7月3日

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    石垣先生の講演会

    こんにちは。
    6月にもかかわらず北海道は暑い日が続いていて、そのまま7月になっています。
    これも地球温暖化の影響でしょうか?でも、5月が寒くて作物の発育が遅れていたのが、この暑さで挽回
    出来たようでなによりです。

    さて、7月2日金曜日に当院で石垣靖子先生の講演会がありました。
    石垣靖子先生はご存じの方も多いかもしれませんが、日本の緩和ケア領域でも第一人者の1人で、長く
    東札幌病院に勤められ、2年前から北海道医療大学大学院の教授である方です。
    今回は、当院の看護師向けの講演会でしたが、病院の職員全員が聞いてもとてもためになるお話しでした。
    その中でも、印象的な話がありました。
    「医師はどうしても患者さんに何かをしたがる。」それは、医学教育のなかで、常にそういう思考回路をたたき
    込まれているとのことでした。
    一方、「看護師は患者さんの部分部分から成り立ったものでなく、全体を見る。」とのこと。
    患者さんそのものを受け入れるとのこと。
    この視点の違いが、お互いの意見の相違につながっていくということでした。
    振り返れば、日常の臨床においては、いつも起こっているでした。
    ホスピス・緩和ケアの領域では、何かをしたくてもできないことが多くなり、そういう時はやはり看護師の視点
    である「患者さんを全体で見る」ということがとても大切になります。
    そのことを再確認した講演会でした。
    講演会では、石垣先生の患者さんとの個人的な体験も聴くことができ、職員一同感動した内容でした。
    とてもすばらしい時間を過ごしたと感じました。
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